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■■中脳水道髄液動態■■

<<概要>>

■アニメーション(130Kb)のDownlordに2分くらいかかります。そのあとでスムースに動きます。

髄液は成人で1日約700-800ml産生されています。一部は再び脳室に再吸収され、他は中脳水道を経て脳表に達し、静脈洞に吸収されるといわれています(bulk flow)。この流れは1)時間、2)呼吸、3)心拍に依存してダイナミックに変化しています。さらに髄液の流れは、水頭症・脳i萎縮その他で鋭敏に変化します。今までの髄液の解析は、シンチにせよCTシステルノグラフィーにせよ、"日"のパラメーターでしか解析できませんでした。MRIのフローイメージによって、1心拍における髄液動態が正確に測定できるようになりました。多くの報告がありますが、私の方法は流量を(ROI面積×流速でなく)直接測定する方法です。詳しくは業績欄の論文等をご覧ください。右のアニメーションは実際の正常者の髄液動態を示します。

<<中脳水道髄液動態:撮影法とSEKIのアルゴリスムによる算出>>

■適応疾患:脳委縮、脳室拡大あるいは水頭症が疑われる場合。

■準備する物(流量計測しないなら不必要です)
1)500ml程度の点滴ボトル(使用済み)、
2)点滴セット2組と延長チューブ、
3)時計、
4)メスシリンダー、
5)洗面器1個、
6)コップ1個、
7)側頭パッド代用スポンジ。

■固定方法
 頭部撮影同様固定する。Calibrationのために側頭部に図のように、点滴セットと(内径2mmくらいの)延長チューブで流水管と(水を満たした)静水管を作り、平行に並べて側頭部に設置。

■撮影条件;要するに大動脈の心電図同期Flow imageを撮影するパルスシーケンスを脳幹に応用すればよいです。
 Gradient Echo(Dyphase type)のパルス(日立:GE、SIMENS:FLASH)で撮影。可能なら3軸(XYZ)にflow conpensationを入れる。
1)位相エンコードは上下に入れた方がよい。
2)PC-MRAが可能であれば心電図同期2D-PC法で撮影した方が計測は正確である。
3)Matrixは256*256で十分である。
4)1心拍の分割は12から16でよいだろう。

■手順
 心電図をモニターする。パイロットスキャンをSagittalで撮影。中脳水道の中心部で中脳水道と約60゜の傾きで交差するようにpara-Axialの撮影面を設定。スライス厚6mm、心電図RR間隔の前方80%を16分割して、計17枚のシネモードを撮影。頻脈の場合は分割数を減じる。
<<方法>>
1)静水管に水を満たす。
2)患者頭部を上記方法で固定、心電図をつけGateを確認。
3)パイロットスキャンで中脳を確認。 中脳の撮影部位を1スライス設定。
4)流水管に成人用点滴セットで1.5滴/sec(=5.6ml/min : 3 cm/s, if φ=2 mm) を流す。
5)撮影開始と同時に流出水をビーカー(2)に変更し開始時間を記録する。
6)検査中の実際の心拍数を30秒間隔でメモする。あとで平均を取る。
7)撮影終了とともに流出水の出口をビーカー(1)に戻し、終了時間を記録する。
8)ビーカー(2)の水をメスシリンダーで計り、要した時間で割り正確な時間流量(ml/min)を算出。

■計算方法
 各時相(17枚)における中脳実質・中脳水道・脳室・流水管・静水管の信号を10mm 矩形領域のROIで測定(Dynamic curveを描かせるのが良い)。これらのdataと平均心拍数、流水管の実際の流量からSEKI法(アルゴリスム)で計算する。

★ご注意:アルゴリスムは公開しません。DATAを送っていただければ計算し、年齢と性別の正常例と比較し、診断とコメントをいたします(¥3750)。なお、撮影方法は新潟県内の施設に限り、出張指導できます。


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